2011年9月22日木曜日

アップル・ミント・ジェリー 

Apple Mint Jelly

写真ではわかりにくいですが、ちょっと濁ってはいますが透き通ってます。
家でできたものや近所の人にもらったりんご、いろいろ混ぜました。
このジェリーのことについては先日日記ブログのほうでちょっと触れました。Ford Farm Diary
そこでも書いたのですが、ジェリーというのは日本語で言うゼリーと同じ言葉で、ここでは果汁を使って作った透明なジャムのことをいいます。果物を煮てそれに砂糖を入れるとジャムになるのですが、砂糖を入れる前にふきんなどで濾して繊維を取り除いて作るととってもきれいな、それこそゼリーエースのような感じの外見に出来上がります。


材料
りんご いくらでもいいですが最低1キロくらいないと作りにくいと思います
水 (りんご1キロに付き)500cc程度
新鮮なミント (同上)50グラム程度
砂糖 量は後で説明

まず小皿を2枚ほど冷凍庫に入れます。そしてジャム瓶を消毒します。消毒のし方は先日のジャムの作り方のところをご覧ください。 ダムソン・ジャム

りんごを洗って適当な大きさに切ります。皮も芯もそのままでも大丈夫ですが、取り除けば次のプロセスが早くできます。これを大きいお鍋に入れ底が焦げ付かないよう少し水を入れ、20-30分ほど蓋をして弱火で煮ます。途中しゃもじなどで潰します。形が完全に崩れることが必要。

(後日追記:皮や芯、種ごと煮たほうがペクチンが出て固まりやすいとの事です。)

それを濾します。私は目の細かい金属の網目のザルにあけましたが、ふきんをザルの上に広げるとなお良いかも知れません。イギリス伝統的には これをこのまま一晩置いておいて、自然に汁が出てくるのを待ちます。そうすると本当にゼリーエースのような透明なジャムができるはずですが、私は一晩おきたくなかったので、3時間後ぐらいにしゃもじで押して濾しました。そうすると繊維が混ざるので透明感はなくなりますが、それを除けば問題なし。

その間ミントを包丁で細かく刻みます。これを大きななべの中に水と一緒にいれ沸騰させ、そこに上記の果汁を混ぜます。

ここでこのかさを計ります。(重さではだめ)。この量によって砂糖の量が決まります。イギリス的に言えば、1パイントに付き1ポンドの砂糖を入れます 。1パイントとは568CC、1ポンドは 454グラム。なのでたとえば500CCの果汁が取れたら、砂糖は400グラム程度です。

この砂糖を入れ中火で砂糖を溶かしたら、強火にして10分-15分くらいグツグツ泡が出るほど沸騰させます。




固まるかチェックします。冷凍庫からお皿を出して、そこにスプーンですくって少し入れ、冷めたところで表面を指でつついてみます。皺がよったら出来上がり。りんごはペクチンが多いので、たぶん1回でOKだけど、だめならまた5分ほど煮て、チェックします。煮詰めるとおいしくないので、気をつけること。

できたら手早く消毒済みの瓶に入れ蓋をします。できるだけ瓶の一番上まで入れます。冷めたら瓶を拭いてラベルをつけて完成。

ネットで調べると、ミントでなくても他のハーブでもできるとか。りんごと合うものといえば、、そうですね。ローズマリーだとかオレガノなども良いかも知れません。日本風の紫蘇なんてのもいいかも?

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2011年9月17日土曜日

ダムソン・ジャム

ダムソン(Damson)というのは小さいスモモ科の実です。店でもこの季節売っているし、庭に木を植えて収穫している人もいますが、うちは生垣に勝手に生えています。10年位前に引越ししてきて5年くらいは気づかなかったのですが、ここ数年この季節に実を落とし、何とかジャムが数瓶できるくらいは実ってくれます。これはこのまま食べると酸っぱいので、大体ジャムにすることが多いみたいです。種があるのでデザートにするのも面倒なんですよね。





それでダムソンジャムを作ってみましたが、このレシピは基本的なジャムの作り方で、どんな果物でも同じです。ただイチゴやラズベリー、洋ナシなどの酸味の少ない果物はペクチンが少なく固まりにくいので、レモン汁を一個分入れるといいでしょう。イギリスではジャム用のペクチンの入った砂糖と言うものが売っています。これが手に入れば使うと簡単ですが、別に普通の砂糖で十分作れます。

私が今まで作ったジャムは、ブラックベリー、ブラックベリーとりんご、イチゴ、ラズベリーとイチゴ、りんごとジンジャー、洋ナシとレモン ですが、どれも基本的には同じレシピです。

材料
ダムソン(など、果物ならなんでも)冷凍でもできます
砂糖
(必要ならレモン、上記参照)


まずジャムなどの空き瓶を用意します。これをきれいに洗い、消毒します。一番簡単な消毒法はオーブンに入れること。蓋を取りオーブンにいれ140度に設定。温度に達したら切り、瓶をそのまま使う直前までオーブンに入れておきます。蓋もオーブンに入れられますが、内側にゴムやプラスチックのようなものが付いているので、オーブンの一番下の棚に入れます。プラスチックの蓋なら熱湯にをかけます。オーブンがない場合も熱湯につけましょう。

小さいお皿を2枚ほど冷凍庫に入れます。

果物を洗います。これを家にある一番大きいなべに入れます。量ですが、あまり少ないと作りにくいので、1キロくらいの果物を目安にしましょう。りんごやなしなど皮があるものやへたのある物はもちろん取り、適当に切ります。これを蓋なしで弱火から中火で焦げないように火を通します。すぐに水分が出てきますので、水は入れないように。

全体がジャムっぽい感じに溶けてきたら砂糖を加えます。砂糖の分量は鍋に入れた果物と同量。かなり甘いですが、ここで砂糖を減らすと保存がきかなくなるので、きっちりと同量入れてください。

ダムソンの場合は種があるんです。私はそのまま種ありのジャムを作りますが、種を取りたい人は砂糖を入れる直前にザルやこしきにかけて取り除きます。 ここで面倒ですが重さを量り、その同量の砂糖を入れます。砂糖を入れてからザルに入れると、砂糖が無駄になりますからね。ブラックベリーも小さな種があるので私は半分くらいザルで濾します。ブルーベリーなんかはどうなのかなあ。

砂糖を入れたあと中火で沸騰させ、その間焦げ付かないように気をつけて混ぜます。

表面にあわあわが出てきます。これをすくい始めるとキリが無いので、私は無視します。でもどうしても気になる人は 、出来上がり近くにバターを一片落とすとあわが多少消えます。

固まってきたか確かめます。冷凍庫からお皿を出して、ジャムをほんのちょっと載せます。冷めた頃、指で表面を触って見ます。表面にしわが寄れば出来上がり。しわができなければまた5分ほど沸騰させます。これを固まるまで繰り返しますが、2-3回で十分のはず。私は大体1回でOK.

 ジャムは煮詰めすぎると固くなってあまりおいしくないので、水っぽいくらいで完成。もしもうまくかたまらなくても、家で食べる分には問題ないですよ。これを消毒した瓶に手早く詰めます。一番上のふちから1ミリくらいのところまでいっぱいにし、すぐ蓋をします。冷めたらラベルを貼って出来上がり。

これを全部読むと面倒な作業に見えますが、実際やってみると意外と簡単に早くできますよ。慣れてくるとイチゴなど種や皮がない果物なら20-30分でできます。

スロー・ウォッカと言うスモモ科の実を使って作るリキュールの作り方も、日記風ブログのほうに載せました。(これは絶対材料が日本では手に入らないので、このブログに載せるのは遠慮しました。)ご興味おありの方は是非ご覧ください。写真がたくさん載ってます。
スロー・ウォッカ

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2011年9月7日水曜日

アップル・シャーロット





庭にりんごがたくさんなってます。いつもいつもアップルパイやアップルクランブルでも能がないので、新しいレシピに挑戦してみました。どうも昔からイギリスにあるデザートのようです。

材料
りんご 1キロ(皮をむいて芯を取り切ります)
レモン1個(皮をおろし金で下ろしたものとレモン汁のみ使用)
砂糖 大匙2-3
シナモン 小さじ半分
サンドイッチ用くらいの薄めのパン(耳を切り落とす)8-10枚
バター 50グラム

オーブンを190度に設定

りんごとレモンの皮、レモン汁、砂糖、シナモンを鍋に入れ、中火でりんごの形がなくなるまで煮ます。ここで蓋をはずして火を強くし、泡だて器で混ぜて水気を減らします。

パンの両面にバターを塗ります。15センチのケーキ型の内側にバターを塗り、底と側面にパンを敷き詰めます。オーバーラップするように敷くこと。パンがふちから少しはみ出るくらいに敷きます。

りんごをここに入れます。上まで入れたら残りのパンで蓋をします。これも隙間がないようにオーバーラップさせ、ふちの飛び出しているパンを折り曲げ、上から押して封をします。

これをオーブンにいれ30分焼きます。少し冷めたところで型から出して出来上がり。我が家ではカスタードをかけて食べました。アップルパイとはまた違ったおいしさだし、考えたらバターの量が少なめなのでカロリーも低いはずです。型からちゃんと出てくれました。ほっ。

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2011年9月6日火曜日

フラップジャック


これはこちらでは誰もが知っているお菓子の一種です。英語ではOat、日本語ではエンバクと訳される穀物で作り、それが健康にいいとのことで、ヘルスフードショップなどでよく売ってます。Oatsというのはイギリスでは朝ごはんのポリッジ(おかゆのようなもの)の材料で、スーパーで箱に入って、朝食シリアルと一緒に売られています。

これはとにかく作るのが簡単。混ぜるの5分、オーブン15分でできます。材料も少ないし。一番大変なのは日本でOatsを探すことかも?

材料
バター110グラム
砂糖 70グラム(少なめでもOK)
シロップ(蜂蜜でもOKでしょう)大匙1
ポリッジ用Oats 170グラム

鍋にバター、砂糖、シロップを入れ弱火で溶かします。ここにOatsをいれ混ぜます。

オーブン用の鉄板やトレイなどに油をしき、上記の物を均一な厚さになるようにスプーンで拡げ、ナイフで好きな大きさに切り筋をいれます。

これを オーブン190度で15分から20分焼きます。冷めたら上でつけた切り筋に沿って切り分けます。これだけ。驚くほどおいしいです。

日本ではOats もしかしたら手に入らないかもしれないけど、入ったら作ってみてくださいね。

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