2011年10月23日日曜日

アップル・チリ・チーズ


昨日載せたアップル・チリ・ジェリーの続き。ジェリーを作るときにできるふきんに残ったりんごのかす(と言う言葉は悪いですが)で作ります。アップル・チリに限らず、ジェリーを作った残りなら何でも同じ作り方です。

チーズという名前だけど、乳製品のチーズとはぜんぜん関係ありません。総称して「フルーツチーズ」と呼ばれるようですが、イギリス人でもよっぽど料理好きな人や、田舎で家庭菜園を経営してる人くらいしかなじみが無いと思います。これと似たようなもので、もう少し砂糖が少なく、そのため保存があまり利かないものを、「フルーツバター」と呼びます。こちらもほとんど知られていません。

まあとにかく、そういったものめずらしい食べ物の作り方をご紹介します。一旦ジェリーを作ってしまえば、行きがかり上作るしかないような食べ物ですね。

煮たりんごとチリを一晩ふきん等で 濾します。(ここまでがジェリーの工程。)このふきんに残ったものを、ザルなどで裏ごしします。しゃもじではなくお玉を使ったほうが簡単にできます。

これのかさを量り、500 ccにつき400グラムの砂糖を用意します。

鍋にこの裏ごししたりんごと砂糖を入れ、じっくりと弱火で砂糖を溶かし、そのまま焦げないように混ぜながら20分ほど火を通します。水気がかなり飛んで固くなって来たら出来上がり。固さとしては味噌くらい。

これを内側にバターを塗った背の低い口の大きい消毒済みの瓶に入れて、しっかり蓋をします。瓶の形は本当はどうでもいいと思うのですが、イギリスの伝統的にはそうされるとのこと。写真の通り、私は普通の口の大きい瓶に入れました。

冷えると豆腐のような感じでナイフで切ってお皿に盛って、お肉の付け合せに食べるそうです。チリがきいてますから、 私はクリームチーズと一緒にクラッカーに載せて食べるとおいしいと思います。

でも食べる前に、「普通のイギリス人でも知らないような珍しい英国の保存食をつくったのだ。」と、じっくりと瓶を満足して眺めてくださいね。

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